カード払いで「出会い系」の被害拡大


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高額な利用料を請求する悪質な出会い系サイトなど、さまざまな問題商法で「決済代行会社」を介在したクレジットカードによる支払いが悪用され、被害を拡大させている。悪質業者は審査でカード加盟店になれないはずだが、海外を迂回(うかい)する代行システムが抜け道になっている。

中部地方に住む四十代男性は昨年十月、クレジットカードの請求を見て首をかしげた。カード決済した出会い系サイトの利用料が、ドルで請求されていたからだ。

利用料は一万円だったはずだが、請求はドル建てで、当時のレートで円に換算すると一万七百八十二円。為替の交換手数料が付いたのか数百円高くなっていた。

決済する際、携帯電話から自分のクレジットカード番号と有効期限を入力した。やりとりの中で出てきた会社名が請求書に載っていて、ようやく出会い系サイトの業者とは別の会社を介して利用料を支払っていたことが分かった。男性が出会い系サイトでサクラとみられる相手とのメール交換でつぎ込んだお金は約四百万円。多くが、こうしたカード払いだった。

決済代行会社は、販売店などに代わってカード会社の加盟店になり、カード決済を代行して手数料を取る。小さな店でもカードが利用できるようになり、消費者にもメリットがある。しかし、本来はカード会社による審査で加盟店になれないような悪質な業者が、カード決済を悪用する手段にもなっている。

国民生活センターによると、二〇〇五年度以降寄せられた出会い系サイトの相談の平均被害額は約七十八万円だったのに対し、カードを使った人の被害額は約九十三万円と十五万円高く、被害が大きくなりやすい。

特にトラブルが多発しているのは、海外のカード会社の加盟店となった決済代行会社を通じて利用料を払ったケースだ。国内の決済代行会社でも、海外に置いた事務所で海外のカード会社と決済し、受け取ったお金を国内の業者に送金している。

国内で完結する通常のカード決済なら、身に覚えのない請求や不当な請求は、カード会社に申し出れば支払いを免れることができる。しかし、代行会社を通した場合、消費者が会員になっているカード会社に苦情を申し立てても、海外のカード会社や代行会社の事業所を経由した交渉になり、返金手続きは難航する。支払わないでいると、カード会社から訴訟を起こされることもある。

「クレジットカードシステムで犯罪に近い相手にお金が流れることが問題です」。十一月中旬、東京都内で開かれたクレジットカード決済システムについての公開講座。滋賀県守山市で消費生活相談員を務める服部千恵さんは、こう訴えた。

服部さんによると、出会い系サイトに限らず、訪問販売の浴室クリーニングやエステ業者、内職あっせん会社など、多くの問題商法に決済代行会社が関係し、相談員を悩ませているという。それでも、カード会社から決済した会社の連絡先を聞くなどして粘り強く交渉を進め、請求放棄や返金にこぎ着けている。

決済代行会社に詳しい圓山(まるやま)茂夫・明治学院大准教授は「悪質な業者がクレジットカードシステムを破壊してしまいかねない。決済代行会社を登録制にし、悪質な業者と提携していれば立ち入り検査をするなど、規制が必要だ」と指摘する。

【中日新聞】


ニュース通訳

ドル建てで決済すると、円高の場合は高く付くよ。

あやしい決済代行会社を使っている出会い系サイトは利用を避けましょう。


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