非出会い系サイトにフィルタリングは必要か


出会い系サイト > NEWS

非出会い系サイトで被害に遭った子どもの99%が、携帯電話(ケータイ)などにフィルタリングソフトを導入していなかった……。こんな警察庁の調査結果が、新聞などで大きく取り上げられたことを、覚えているかたも多いと思います。では、フィルタリングソフトで、すべてが防げるのでしょうか。あるいは、フィルタリングソフトを入れていないケータイを持っている子どもは、どんな状態にあったのでしょうか。調査内容を詳しく見ながら、考えていきましょう。

注目すべきは、被害児童の半数が、「EMA認定サイト」から被害に遭っていたことです。EMAとは「一般社団法人モバイルコンテンツ審査・運用監視機構」のことで、青少年に安全なモバイルサイトの審査や認定などを行っています。認定されたサイトは「安全」なはずですから、たとえフィルタリングソフトを入れていても、ブロックされることはありません。そもそも、本調査が「非出会い系」のサイトを対象としていることからもわかるように、ゲームサイトなど安全なはずのサイトが、想定しなかったような使われ方をすることであたかも出会い系サイトのような悪用をされているのです。だから、フィルタリングが万全ではないのです。

それにしても99%という数字は、被害に遭った子どもとフィルタリングに、間接的にせよ、何らかの関係があるに違いありません。そこで調査項目を見ていくと、親に注意を受けたことのない子の割合の多さが目に付きます。

サイト利用に関して、保護者から「注意を受けたことはない、放任」という子どもは6割を占め、これに「サイト利用を親に話していない」「ゲームサイトと親に話していた」を加えれば、注意を受けなかった子どもが8割近くに上ります。

つまり、多くの子どもは、ケータイ利用に関して、保護者とよく話し合ったり十分に約束事を取り決めたりしていなかったということがうかがえます。そのひとつの表れが、フィルタリング「さえ」入れていなかったということではないでしょうか。

逆に言えば、フィルタリング「さえ」入れれば大丈夫ということではありません。何よりも重要なことは、フィルタリングを入れるかどうかを親子で話し合うことをとおして、サイト利用、あるいはケータイ利用そのものについてのルールを作ったり、正しい利用法を身に付けさせたりすることなのではないでしょうか。

フィルタリングより「保護者の目」が重要であることは、以前の記事でも指摘しました。結局、ケータイ利用に関して最も大切なのは、そうした話し合いのできる親子関係が成り立っていることだということかもしれません。結局フィルタリングは、子どもを有害情報から守る最低限の防波堤であるとともに、利用に関して親子で話し合える関係ができているかどうかの試金石であるということではないでしょうか。

【Benesse教育情報サイト】


ニュース通訳

フィルタリングに入っていても、EMAの許可した非出会い系サイトは防げない。
親子の話し合いが重要ですよ。

EMAは問題山積みですね。


出会い系サイト > NEWS
人気メニュー キーワード 掲示板 無料 全国
©出会い系サイト(秘)情報
出会い系サイト